|
A Nightingale Sang In Berkeley Square
こんにちは
今日も私のブログを訪ねて下さってありがとうございます。
本日の曲は最高にロマンティックな
A Nightingale Sang In Berkeley Square(バークリースクエアのナイチンゲール)
です。
1939年、Eric Maschwitz (エリック・マシュウィッツ)により作詞、
Manning Sherwin(マニング・シャーウィン)により作曲されました。
こちら、実はイギリスのポピュラーソングでして、
もともとジャズの名曲、という成り立ちではないのですが、
もはやスタンダードとして優れたジャズメンによる録音も
たくさんありますのでご紹介させて下さい。
さて、いきなりですが、作詞をしたマシュウィッツによれば、
歌のタイトルは “These Charming People”という短編小説のタイトルから
「頂戴した」との事です(笑)。正直ですね。
最初に演奏されたのは1939年、イギリスのとあるバーでした。
シャーウィンがピアノを弾き、マシュウィッツが歌ったのですが、
お客さんは誰も感動した様子はなかったようです。心折れた…?
さて、この美しいバラード、
私にとっては、定番ソングとしてしょっちゅう歌って・・
いたわけではなくて、
気持ちやシチュエーションや色々なものがぴたっと来た時に
はじめて歌うという、そんな曲でした。
いい曲だから、レパートリーだから、と簡単に取り出すことはありませんでした。
という訳でご披露することもあまり多くはなかったのですが、
それだけにとても大切に思っていた一曲です。
非常に歌い手の情感を試される、自分の感受性が問われる作品であり、
ロマンティックな歌詞と抑えたメロディーが
聞く人を「今、ここ」ではないどこかに連れて行ってくれる
その感じがこの曲の魅力です。
Nightingale
“That certain night, the night we met,”と始まる本編の前には
美しいヴァースもしっかりあります。
が、なぜか?あまり歌われていません。
歌っているシンガーはボビー・ダーリン、メル・トーメ、ブロッサム・デアリー、ツイギー、
そしてロッド・スチュワートというところが有名です。
是非美しいヴァースから覚えて歌ってくださいね。
※このテーマでは歌詞(英・日共)は
どうぞご了承下さいませ。
もう一つ、今でも忘れられないエピソードをご紹介させて下さい。
とある男性ボーカリストがライブで
『涙なくしては歌えませんよね、この歌は。。』と
感慨深く曲紹介したので、
私は
「この曲はそんなに悲しい曲なの?
そうか、きっと好きな人との死別の歌なんだわ!」と驚き、
深く理解していなかった自分が恥ずかしくなりました。
そして帰り道でさんざん悩んで出した仮説が以下の4つ。
仮説①
”ナイチンゲールというのは実は不幸を知らせる鳥で、
鳴くと大切な人が亡くなったことを知らせる”
↑そんなわけない
仮説②
”バークリー・スクエアというのは墓地である”
↑そんな話聞いたことない
仮説③
”バークリー・スクエアは自殺の名所である”
そう、東尋坊みたいな。
↑飛躍しすぎ
仮説④
”この歌には実は金太の大冒険のような長い歌詞が何番もあり、
全部読んでみると最後には「You」が死んでしまったことが判る…”
↑違うて
などなど。
しかし!どれも外れてました(当たり前か)(^^;)
|
正解は、
単にその男性歌手の心が繊細で、
この美しいメロディーに深く心を震わせていた、ということでした。
そんな感受性がなかった俺は
「ま、負けた・・」という敗北感にしばらく苛まれてましたね。
『男の方がロマンチストなんだよ』と嘯く輩も多いけれど
それはちょっと本当なんだなぁ、と実感した貴重な体験でした。
曲としては所々、肝心なところに使われている3連を丁寧に活かして歌いたいですね。
あとはサビに入る”The moon that lingered…”の上昇フレーズが少々複雑ですが、
ここをしっかり攻略して危なげなく展開させて下さい。
私の好きなバージョンはやはりこれ、Rod様。
ヴァースとインタルードもきちんと歌われています。
以上のポイントを押さえて是非ナイチンゲールのように歌ってみて下さいね‥
それではまた!
その他の人気曲解説:
:
etc.
<ヴォーカリスト必携の楽譜集です>
Volume1 for High Voice
|
Volume 2 for High Voice
|
Volume1 for Low Voice
|
Volume2 for Low Voice
|
※Quoted from the lyrics “A Nightingale Sang in Berkeley Square”
by Eric Maschwitz