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ジャズ詞と私ーAgua de Beber

(A)

こんにちは

今日も私のブログを訪ねて下さってありがとうございます。

 

本日の曲はこれがなくてはボサノバは始まらない

Agua de Beber (おいしい水)

です。

 

概要

Água de Beber=(「おいしい水」)は、1963年にアントニオ・カルロス・ジョビンにより作曲、ヴィニシウス・ヂ・モライスにより作詞されました。

“Your love is rain~” と始まる英語の歌詞は Norman Gimbel(ノーマン・ジンベル)によるものです。

 

Agua de Beber はその洗練されたメロディと深い詩的表現により、今も多くの人々に愛され続けています。

“Agua de Beber, agua de beber, camara”…. と何度もリピートする歌詞が特徴的ですよね。

この「Agua=水」というテーマは、命を支える愛、そして力を表しており、

水が乾きを癒すように、愛が心を満たすという詩的な表現が曲全体を通じて歌われています。

 

リラックスした雰囲気の中にも感情的な深みがあり、なおかつスマートな新しさを感じさせるメロディーは、

何度聴いても飽きることがありません。

淡々としたフレーズの繰り返しは言葉は違えど、誰もが持っている感傷的なハートに共鳴するんですよね。

 

私が初めて聞いたのは10代の頃、布団にもぐって深夜放送を聞いていた時。

今思えばビエール・バルーのフランス語バージョンだったのですが、不思議な浮遊感のあるリピートが

「日本の布団の中に居る私」をどこか遠くに連れ去ってしまったのを覚えています(笑)。

ちなみに聞いていたのは懐かしの『オールナイトニッポン』。(鶴光の日ではないでおま)

 

⇓これです。ピエール・バル―の

”Ce N’est Que De L’eau” でした。

 

話は逸れましたが、 Agua de Beber は今でもボサノバのクラシックとして、ブラジル音楽を語るうえでは欠かせない曲です。

 

 

曲の成り立ち

さて、調べているうちにこの曲の成り立ちにたどり着くことができました。

その解説によれば、 Agua de Beber はブラジルのリオデジャネイロ近郊の新しい都市計画プロジェクト(ブラジリア)の一環として作曲を依頼されたと言われています。

 

ブラジリアとは?まるで飛行機のような形をした「都市計画」。

日本でいうと平安京みたいなもんだ。古いけど。

 

⇑ブラジリア

 

⇑平安京

 

で、そんなブラジリアの街を歩いていたヴィニシスとジョビン。

するとどこからか水音がしてきました。

二人は見張りの男にこう尋ねます。

「この水音は何?」

見張りはこう答えました。

「”Você não sabe não? É aqui que tem água de beber, camará.
=知らないのかい?これは飲み水用の水なんだよ」

 

そしてまさにこの時、二人はイメージの源を見つけたのです。

 

ほぅ。なるほど。。

首都となる街のテーマソングとしては少々控え目というかシブいというか…

でもこれがきっと新しいスタイルのかっこいいサウンドだったのではないでしょうか?

なんせ Bossa Nova=は『新しい波』ですからね!

 

 

さて、もう一つよく言われるのがこの「水」は本当に水なのか?という事です。

いやいや、これは水ではなく実はお酒である、という説はよく聞きますし、

その方が面白味があってちょっと洒落っ気がありますよね。

しかも「これは水じゃなくてアクアヴィット(デンマークやノルウェーのブランデー)の事なんだよ。

ジャガイモとハーブでできた酒のことなんだ」

という詳しい解釈まであったようです。

 

ちなみに私、このアクアヴィットは東京駅のステーションホテルのバーで飲んだことがあります。

度数は40°以上で癖の強すぎる香り。

当時粋がっていた私は、これのストレートにビアチェイサー(ビールをチェイサーにして飲む)という

山賊のような飲み方をしてカッコつけてました(笑)。

いい恋愛をしていなかったのでしょう。

 

また、もう一つの解釈にはこうあります。

この Agua de Beber の主人公は愛することを恐れてお酒に走ってしった臆病な男である、というもの。

そうなると “Agua de beber~” のリピートは酔っ払いの歌のように聞こえなくもない。

『愛が怖い…』

 

ということでどうも

「おいしい水」は「お酒」である、という風にしたい一派があるのは確かなようです!

 

それでは歌詞を見てみましょう

 

歌詞概要

このテーマでは著作権保護のため、歌詞を掲載せず

 適正な引用のみでお届けしております。どうぞご了承くださいませ。

 限られた表現の中ではありますが、歌の世界を楽しんで頂けましたら幸いです。

 

(ポルトガル語版)

愛したかったけれど、怖かった
だから心を守ろうとした
でも愛は秘密を知っているんだ
恐れは心を殺すことがあると

Agua de Beber, agua de beber camara

僕はとても良いことをしたのさ

許しを学んだんだ

そして心の扉を開いた

Agua de Beber, agua de beber camara

 

 

(英語版)

あなたの愛は雨、私の心は花

あなたの愛がなければ私は枯れてしまう

その命の水よ、愛の水よ

Agua de Beber, agua de beber camara

 

 

 

参照動画

1.アル・ジャロウ

My Favorite Things もそうでしたが、このアル・ジャロウのスキャットにはすっかり魅せられて私はこれも真似していました

 

 

日本では最も馴染みがあるのがこちらではないでしょうか。

2.アストラッド・ジルベルトの歌唱です

頼りないような、気負わない歌は「水」というテーマに似合っていると言えると思います。

 

 

是非ギタリストと共演することがある日に素敵に歌ってくださいね

 

Obrigada!

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