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ジャズ詞と私ーMack The Knife

(M)

Today’s Theme is : “大人なら” 白い手袋を。。

 

こんにちは

今日も私のブログを訪ねて下さってありがとうございます。

 

本日の曲はスタンダードジャズの中で最も物騒な歌、

Mack The Knife

です。

 

邦題も「マック・ザ・ナイフ」であるため、なんとなく”ナイフなマックの歌なんだろうな”

という感じはあるかと思いますが(笑)、

正確に言うならば

”連続殺人犯、脱獄犯、強盗、誘拐犯…のナイフ使いのマクヒース in London”(Macheath=Mack)

です。

この歌の中でも恐らくマックは脱獄して街に現れたものと思われます。

そしてナイフを振り回して暴れている、という状況。かなり危険です。

 

はこの”マック・ザ・ナイフ” にはモデルがいて、刑務所からの脱獄や売春婦との恋愛劇などで世間を騒がせたお尋ね者なのに、実は暴力を嫌っていたジャック・シェパードなる人物だと言われています。

え?暴力嫌いなの?

歌とはそこが大違いですね。

 

概要

”Mack The Knife” は1928年 Kurt Weill(カート・ワイル)により作曲、Bertolt Brecht(ベルトルト・ブレヒト)により作詞された、あの『三文オペラ』の劇中歌です。

1955年のルイ・アームストロングの録音でヒットし、その後も1959年のボビー・ダーリンの録音でさらにグラミー賞に輝くほどに大ヒットします。

続いて2年後の1961年にもエラ・フィッツジェラルドの録音がまたもグラミー賞殿堂入りを果たしました。

 

ブログを書いていてよく思うのですが、このように同じ曲を違う人が歌って何度もヒット・受賞する(期間も近いし)、というのがジャズ・スタンダードソングの面白いところですね。

日本の歌謡曲だったら『雨の慕情』が10年の間に3回もレコード大賞を受賞、というのは考えにくい。

好きだけど。カラオケでいつも歌ってたけど。

 

そしてこの「マック・ザ・ナイフ」、日本でも流行りました。

なんと尾藤イサオさんのソロデビュー曲なんです。

元は舞台音楽だったことを考えるとなるほど!という感じがしますね。

その後美空ひばりさんも歌っています。

 

歌詞概要

このテーマでは著作権保護のため、歌詞(英・日共)は掲載せず

 適正な引用のみでお届けしております。どうぞご了承くださいませ。

 限られた表現の中ではありますが、歌の世界を楽しんで頂けましたら幸いです

 

こんな内容です:

『真珠のように真っ白な鮫の歯。まるでマックが隠し持つジャックナイフみたいだ

鮫なら赤い血が広がるけれど、マックは洒落た手袋をして痕跡も残さないのさ。

 

日曜の朝に血まみれの犠牲者を見たよ

こっそり逃げるあいつはマック・ザ・ナイフじゃないか?

 

ルイ・ミラーが消えちまったって聞いたかい?

ちょうど銀行から金をおろした後だったらしいよ

それからマックは船乗りみたいに羽振りよく金を使ってる。

これはやっぱりマックたちが街に戻ってきたんだ!』

 

というなんとも物騒な歌なのですが

軽快なメロディーのおかげでシリアス感はなく、まるでアメコミの1ページのよう。

Free image

 

Etc.

1コーラスごとに転調してゆくバージョンもよく使われますので、ライブではミュージシャンに

「転調します?」と聞かれることもしばしば←譜面に書いていなくても全てのキーでできる、というジャズメンならでは!

これを読んでいるシンガーの皆様、単調にならないように転調して歌われる事を強くおすすめいたします!

 

そしてこの “Mack The Knife”、

・架空のストーリーであること、

・余計な感情とか込めなくていいこと、

・歌詞は難しくほぼお客さんに伝わらない

という長所か短所かわからない3つのポイントを考えると(笑)、

ざっくり内容を説明したうで、思いっきり弾けたメロディーをお客さんと楽しむのがよろしいかと思います、ハイ。

 

きっとまたリクエストが来るような楽しい一曲になると思いますよ!

ぜひあなたらしい危険なマックを歌って下さい♪

 

参照動画

 

最高ルイ・アームストロング

 

こっちも最高エラ・フィッツジェラルド

 

See you next time!

 

 

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