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ジャズ詞と私ーHow High the Moon

(H)
Moon on Cloudy day.

Today’s Theme is : “大人なら” どんでん返そう

 

こんにちは!

今日も私のブログを訪ねて下さってありがとうございます。

 

今日の曲はアップテンポでご機嫌

How High the Moon

です。

実はこの “How High the Moon”

ずっとけなされ(!)、ヒットまでの道のりが長かった曲なのです。

さっそく参りましょう

 

 

概要

“How High the Moon” は1940年ブロードウェイミュージカル “Two for the Show” のために書かれました。

作詞は Nancy Hamilton(ナンシー・ハミルトン)、作曲は Morgan Lewis(モーガン・ルイス)です。

これが当時の告知だったと思われます。

真ん中あたりに二人の名前が見えますね!

 

コメディー調のこの作品の中では少ないシリアスな場面で用いられていたそうです。

その当時のこの曲についての評価は不明なのですが、

すぐ同年にあのベニー・グッドマン・オーケストラによってレコーディングされた事を考えるとそれなりのヒットだったと思われます。

 

て、月日は流れて1951年。

ちなみに日本では昭和26年。映画『八つ墓村』が制作された年です。

へーえ!

 

話は戻りまして(;^_^A

ご存知のあのギターの巨匠、Les Paul(レス・ポール)はこの曲をいたく気に入り、

妻(3度目の…)であり歌手のMary Ford(メアリー・フォード)をフィーチャーしてワンチャンヒットを狙っていました。

メアリーのスゥイート・ヴォイスと自身のギターサウンドが最高のコラボとなることを確信していたのです。

美男美女、素敵。

 

、レス・ポールはしつこくキャピトルレコード会社の担当者・ジムに

「レコード作ろう作ろう作ろう作ろう…」とマントラのように唱えた。唱え続けた。

しかし、ジムも唱えた。「ダメだダメだダメだダメだ」

 

それはこんな有様だった(と思う)

レ:レコーディングしようよ!絶・対ヒットするし!

ジ:この曲の変わったコードはモダン・ジャズ、バップのためにあるようなインストの曲じゃん!歌詞も超・くだらないしありえないね。

レ:そんなことないから!俺のターギーとメアリーのターウーだよ!?ヒットするって!

ジ:だってあのエラ(・フィッツジェラルド)の歌バージョンも途中からスキャットになっちゃってるじゃん。それってホント歌詞がくだらないっていう証拠だから!

 

と二人の話し合いは平行線をたどるばかり。

 

ところがそんなある日、ジムはこう言った

「あの件さ、レコーディングしていいよ」

 

その理由はけっこう大人な事情であった。

ジムはこの時すでにライバルのレコード会社に引き抜かれてあとは野となれ山となれの心境だったからである。

「もうキャピトルのセールスがどうなっても関係ないや。レスとメアリーでせいぜい頑張ってや」が本心。

 

で、どうなったか?

このレス・ポール+メアリーによる “How High the Moon” は大ヒットしたのでした。

ジムの心中はさぞかし複雑だったのではないでしょうか‥

 

れでは、そんなジムに言わせると「超くだらない歌詞」を見てみることにしましょうか…

 

歌詞概要

このテーマでは著作権保護のため、歌詞(英・日共)は掲載せず

 適正な引用・まとめをお届けしております。どうぞご了承くださいませ。

 限られた表現の中ではありますが、歌の世界を楽しんで頂けましたら幸いです。

 

(Verse)

恋に落ちるまでは何の問題もなかった僕の世界

月はただの月だった

でも恋に落ちたらこの有様さ

見えていたものは見えないし

聞こえていたものが聞こえなくなっちまった…

 

(Chorus)

どこかから音楽が聞こえてはくるけどとても遠いんだ

どこかに天国はあるんだろうけど月は高すぎる

この妙な感じはキミが僕を好き、と言ってくれるまで治らなそうだ

 

この微かな音楽は君のいる所から聞こえてくるんだ

天国はなんて近くて遠いんだろう!

この暗い夜は君がここにきて僕の心を落ち着かせてくれるまで

貼れることはなさそうだ‥

あぁ、なんて高い月なんだろう!

 

 

いかがでしょうか?

別にそれほど下らなくもないんじゃないでしょうか…(笑)。

ジムさん、こんなもんですよ普通に。

 

ところで同じく月をテーマにした曲には ”Blue Moon” もありますが、

そちらは全く反対の事を言っているんですね。

 

『(Verse)

昔は月の光なんて嫌いだった

詩人にとっては魅力的な夜だろうが僕には関係ない

誰かのために起きていることもないから

10時にはベッドに入っていた

人生なんて寂しい人間にとっては一杯の苦い飲み物だって思ってたよ』

 

(Chorus)

ブルームーン、僕がひとりぼっちで立っていたのを見ていたんだね

『お月様、誰か素敵な人に会わせてよ』と祈ったのを聞いていたんだね

で、君はたちまちに叶えてくれた

ブルームーン、その時君は言ったね

『どんなもんだい』って。

ありがとう、僕はもう独りぼっちじゃないよ』

 

どうでしょう?

 

片や

“あ~あ、(お月様の居る)天国はなんて遠いんだろう”

と恋に落ちたことを嘆き、

 

もう一方は

“お月様、素敵な恋人に会わせてくれてありがとう!”

と超ハッピー。

 

まあ、確かにね…あまり深みはないというかな…(;’∀’)

でもまぁ、ブルースじゃないんでね…

Angel EyesとかBlack CoffeみたいなDeepな歌ではないけど

こんな能天気な瞬間も歌にしたくなるんですよ、人間ですから。

許してやってはいかがでしょう

 

…ということで聴いてみましょうか!

 

参照動画

  1. レス・ポール&メアリー・フォード

レス・ポールとメアリー・フォードのカヴァーが大ヒットしたのには理由があって、

ラジオ・レコードで聴く、という以上に彼のギターテクを”テレビで観る”ことが出来るようになった、ということが大きいのです。

そのスーパーテクニック&一番多い部分で12トラックを重ねたヴォーカルをお楽しみ下さい

 

 

  1. エラ・フィッツジェラルド

先述の『エラだって途中からスキャットにしちゃってるじゃないか!』と引き合いに出されたのがこのバージョンです。

それぐらい素晴らしいのでしょうがないです(笑)。必聴です。

 

 

  1. ダイアン・リーブス

アフロっぽくスタートしてリズムチェンジしてからのスピード感が快感。

私はもっぱらこのアレンジを真似ていました。

 

いうわけでお送りしました今日の “How High the Moon”

『つまらない!』と何度も否定された曲がプレイヤーの味と技で蘇って見事に輝く、という成功例でしたね。

 

あなたも是非色んなアイデアを盛り込んで素敵な “How High the Moon” を歌ってください。

 

See you next time!

 

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