こんにちは
今日も私のブログを訪ねてくださってありがとうございます
本日の曲は、けっこう深いぞ
Bye Bye Blackbird
です。
概要
“Bye Bye Blackbird” は 1926 年に Ray Henderson(レイ・ヘンダーソン)により作曲、Mort Dixon(モート・ディクソン)により作詞されました。
さて、まずは
Black Birdが意味するものとは?
“「さようなら」したい不幸の象徴、 Black Bird が表しているものは何なのか?” についてですが、
これにはいくつかの説があります。
1.辛かった過去の自分
『黒い鳥よ、もうさようなら!私を待っていてくれる優しい彼のところに行くのよ』、と歌われているように、
恋愛での幸せを掴む、という意味合い。歌としてはごくごく素直な解釈です。
2.奴隷解放
Black Bird は奴隷という意味もあり、そこからの解放を夢見る歌、という説。
3.売春婦だった過去からの解放
“2” がさらに発展した設定で、そうなると主人公は若い女性に限定されますね。”Black Bird” には「娼婦を買う男」という意味もあるのでこの説が出来たと思われます。
ただし、この歌は男性シンガーも沢山歌っています。そうなると男娼?
作者も「ちょっとそこまでは思ってなかったス」という気がしますが。
4.その他
これはマイルス・デイヴィスの演奏に限ってのエピソードですが、マイルスは1958年のアルバム
“Round About Midnight”で、亡くなった BIRD(=チャーリー・パーカーの愛称)への哀悼としてこの曲を収録しています。
以上いくつかを挙げてみましたが、二人の作詞作曲家はいずれも白人男性。辛い黒人達の歴史やカルチャーを体験した当人ではありません。そこまでシビアな歌を作りたかったとは考えにくいのではないでしょうか(私の感想ですが)。
ほとんどの場合、「1=つらい過去との別れ」と解釈して小気味よいスウィングで演奏されていると思います。
参照動画
1.ヘレン・メリル
2.マイルス・デイヴィス
おまけ
Black Bird同様、その他のアンラッキーの象徴が面白いので載せておきますね:
黒猫が目の前を横切る: 一部の国では不吉とされていますが、逆に幸運とされる場合もあります。
割れた鏡: 7年間の不運をもたらすと言われています。
梯子の下をくぐる: 不運を招くとされています。
塩をこぼす: 不運を避けるためには左肩越しに少しの塩を投げるとされています。
傘を室内で開く: 不運を招くとされています。
鳥が家の中に飛び込む:不吉の兆しとされることがあります。
日本でも「夜に爪を切る」、「夜に口笛を吹く」などがありますね。
では、以上の考察を踏まえて歌詞を見てみましょう。
歌詞概要
※このテーマでは著作権保護のため、歌詞(英・日共)は掲載せず
適正な引用のみでお届けしております。どうぞご了承くださいませ。
限られた表現の中ではありますが、歌の世界を楽しんで頂けましたら幸いです。
(ヴァース1)
ブラックバード、一日中ブルースを歌っているのね
どうして”ここには太陽なんてあたらないのさ”なんて歌っているの?
あなたは冬中そこで悲しい歌を歌っていたけれど
私はこれから日の当たる場所に帰るわね
(ヴァース2)
青い鳥、青い鳥、遠くへと私を呼んでいる
ずっとあなたを待ち望んでいたの
私に何を伝えようとしているの?
空が青いのに私はここでしおれる花のよう
毎時間が長い涙のひとしずく…
でも青い鳥さん、今日は私の幸運の日なのよ
今、私の夢が叶うの
(コーラス)
心配事は全部カバンにつめて
歌いながら私は行くわ
さよなら、ブラックバード
優しい彼が待っていてくれるところへ
ここでは誰も愛してくれなかった、分かってくれなかった
辛い目にばかりあってきたわ
ベッドを整えて電気をつけておいてね
夜遅くには着くわ
さよなら、ブラックバード
以上、意外と色々な見方があった Bye Bye Blackbird でした。
是非あなたらしい素敵なブラックバードを歌って下さいね。
Bye Bye!