Why Don’t You Do Right?
Today’s Theme : ”大人なら”、Jazz
今日の曲はダメダメダメ男の歌、
”Why Don’t You Do Right?” です。
日本語で言うと『なぜあなたはちゃんとできないの?』という感じでしょうね
1936年 Joseph “Kansas Joe” McCoy により作詞・作曲され、
1943年にアメリカの歌手・女優のペギー・リーの歌唱で大ヒットしました。
ブルージーなメロディーとストーリー性のある歌詞が魅力です。
ペギー・リーの声はハスキーなのに明るさや躍動感も充分で
魅力的ですよね。
チャーミングな歌からシリアスなバラードまでなんでもこなす
素晴らしい歌手で男性女性共に人気があります。
私はベスト盤をよく聞いていましたよ
原曲は 1936年の “Weed Smoker’s Dream”(葉っぱ喫いの夢)
この”葉っぱ”はもちろん‥イケナイ葉っぱですよ、ハイ。
そんなけしからん葉っぱを喫ってしかも働かない男。
とんでもねぇです。
しかしその後、世情に配慮したのかタイトルは
「葉っぱ喫い」から「酒浸り」に昇格しました。
いや、それでもけしからんです。
さて、お話は変わりまして。
この “Why Don’t You Do Right?” 、
私にとっては非常に思い出のある曲です。
というのも、アマチュア時代に受けたボーカルオーディションで
入賞した時の歌だったからなのです。
「オーディションでこれ歌う人初めてだよ」と
審査員長に苦笑されましたが、
無難でないセレクトで芝居っ気たっぷりに頑張ったのが
良かったのだと思います(笑)。無事入賞できました。
(オーディションのための準備、対策については
別途書きたいと思います)
さて、この辺りで曲を聴いてみましょうか
まずは前出の大ヒット、 Peggy Lee の歌唱です
お次は私のイチ押し,
ディズニーのアニメーション作品「ロジャー・ラビット」の中で
ロジャーの妻である超セクシーなクラブシンガー「ジェシカ」が
初登場するシーンです。
歌詞を見てみると、
『昔は羽振りがよかったあんた。だけど今じゃ何なの?
酒ばっかり飲んでないで稼いでこい!!』という内容が
いきなり劇場型でいいですね!
“You had plenty money, 1922”
『1922年にはいっぱいお金があったじゃない』
とのっけから詰めよる “あたし”。
しかしそう言いつつ、
“If you had prepared twenty years ago…”
『20年前にしっかり貯金でもしていたら
今頃こんなに頭を下げて回らなくて済んだのに!』
…って、なんだよ
「20年も一緒に居るんかい?」
とツッコミたくなる割れ鍋に綴じ蓋カップルですわ。
これからもきっとたこ八郎とあき竹城のように
一緒に生きていくんだと思います。うん、きっとそうだ。
あ、太字にする必要なかった。
同じくスタンダードの “I Can’t Give You Anything But Love” も
破産してすっかりお金がなくなってしまい、
恋人にプレゼントも買ってあげられない(=「捧ぐるは愛のみ」)、
という歌ですが、
こちらは恋人が怒っていないのでまだ明るく救いがあります(笑)。
そんな“Why Don’tYou Do Right?”はいっそ、
このどん底感を押し出して
お芝居の一場面のように思いっきりやさぐれて歌うのが似合います。
私はピアニストの胸ポケットにおもちゃのドル札を忍ばせておいて
それを巻き上げて数える、というパフォーマンスをやって
笑いを取っていました。
これ↓
ちなみに前出の歌詞を
時々バブル崩壊に置き換えて
“You had plenty money in 1990“ と歌うとウケます(笑)。
あああの頃…
是非あなたらしい素敵な歌を歌ってください!
※このテーマでは
歌詞(英・日共)は著作権保護のため、
適正な引用のみ行っております。
どうぞご了承くださいませ。
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