こんにちは
今日も私のブログを訪ねてくださってありがとうございます。
本日の曲はアステアのお気に入り
Night and Day
です
概要
”Night and Day” は 1932 年にコール・ポーターにより、ミュージカル ”Gay Divorce” (が改められて ”Gay Divorcee” となるのですが)のために書かれました。
主役はあのダンスの神様、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースという豪華なもので、当然のようにヒットしました。
こ・・個人的には上のビジュアルのほうがいいと思う(笑)。
それが日本で『夜も昼も』になりました。
ではなぜ当初の “Gay Divorce” は “Gay Divorcee” になったのか??
“Gay Divorce” は『明るい(陽気な・楽しい)離婚』ですが、「離婚が楽しい、などというのはとんでもない」とお叱りを受け(誰に?教会筋かなと私は思いますが)、”Gay Divorcee” 『明るい離婚者』となりました。
とにかく明るい安村。とにかく明るいバツイチ、ってとこ。
さて、この曲のことを調べていくうちに興味深いエピソードを見つけました。
(このブログを書いていて時折全くエピソードのない曲もあるので、あると正直助かります (;^_^A)。
エピソード1
当初は妻のリンダに向けて書かれたと思われていた Night and Day でしたが、後にこれはコール・ポーターの愛する「彼」に向けて書かれたものでは?という説も浮上。
いわゆるバイ・セクシャルだったその一面は映画「五線譜のラブレター」にも描かれていますね。
そう、愛の形は人の数だけあるのです。。
エピソード2
この曲はコール・ポーターがモロッコを訪れた際に聞いたイスラムの祈りにインスパイアされ、作られたというもの。
というわけで早速聞いてみましたモロッカンのイスラムの祈り、「アザーン」。
う~ん まぁ 確かにね、
アザーンは非常に平坦でうねりのある長い音がエキゾチシズム満点で、初めて聞く者を魅了するのがよくわかります。
そう思って聞いてみると、確かに “Night and Day” を非常~にゆっくりとアカペラで歌ったら似ているかもしれない、と思いました。でも “Night and Day~”のところだけ、って気も…(;’∀’)
では歌詞を見ていきましょう
歌詞概要
※このテーマでは著作権保護のため、歌詞(英・日共)は掲載せず
適正な引用のみでお届けしております。どうぞご了承くださいませ。
限られた表現の中ではありますが、歌の世界を楽しんで頂けましたら幸いです。
(Verse)
夕闇のジャングルに響くタムタムの音のように
チクタク鳴る壁の時計のように
ポツンポツンと降る夏の雨音のように…
私の頭の中に響いているの
“You, you, you….” って。
(Chorus)
月の下でも太陽の元でも
遠くにいても近くでも
あなたのことを思っているわ
どうしてかしら?
渋滞のざわめきの中でも部屋の静けさの中でも
どこに行ってもその思いが付きまとうの
いつもあなたを思っているわ
というシンプルな内容です。
『静かな部屋』の『時計のチクタクなる音』、『渋滞のざわめき』という言葉から、主人公は街に住んでいるイメージがありますね。スマートで都会的な恋愛かしら
そしてもう一つ言えるのは、
この切なさは
「今もラブラブな二人が今たまたま離れている」「だから寂しいなっ♡」
というレベルだということ。
そしてこの「寂しいなっ♡」はちゃんと彼氏(男性が歌う場合は「彼女」)にしっかり伝わっていて、二人で共有できてる、ってところが大事!
「うんうん、帰ったらゆっくりデートしような」みたいな。
『先に切ってよぉ♥』
『いいから先に切れよ(笑)』
『じゃ一緒に、ね!』
『うん、せーの!』
ってかい
片や、前回書いた Black Coffeは
「ニコチン中毒・カフェイン中毒、夢遊病ですっかり白髪頭になったあたし」
が歌う完全崩壊・レベル5の歌でしたね。
そしてもちろんその恨み節は彼には届かないという。。
辛すぎるのでこの辺で曲を聞いてみましょうか!
参照動画
・オリジナルバージョンの フレッド・アステアの歌唱
・ヘレン・メリル。私のイメージ・ソースはこちらです。
“I’m Sexy”、ロッド・スチュワート
いかがでしょうか?
ラブラブ真っ只中ゆえのちょっぴりの寂しさには
やはりどこかソワソワとときめいている軽快なSwingが似合いますね。
ぜひあなたらしい素敵な “Night and Day” を歌ってください♪
くれぐれも恋愛中毒はいかんぞ!
See you next time!