Today’s Theme : “大人なら” Jazz
こんにちは
いつも私のブログを訪ねて下さってありがとうございます。
今日の曲は Dat Dere です。
Dat Dere
概要
“Dat Dere”は最初はインストゥルメンタルの曲として1960年、
Bobby Timmons(ボビー・ティモンズ)により書かれました。
後にOscar Brown Jr.(オスカー・ブラウン・ジュニア)により歌詞がつけられ、
広く歌われるようになりました。
さて。
何はなくともまずはこの“Dat Dere”の「意味」ですよね、謎なのは。
これは “That There”の赤ちゃん言葉というか崩した言い方です。
“th”の発音をきちんと言わず、”d”に変えて、
赤ちゃん言葉のようにもスラングっぽくもなっています。
実はこの曲と共にボビー・ティモンズは ”This Here”(アルバムタイトルでもあ
り、曲名でもあります)という大ヒット曲(及びアルバム)を発表しており、
これはその遊びというか兄弟ソング?
です。曲は特に似ていませんが。
This Here
さて、早速曲を聴いてみましょう
ご本家のBobby Timmons のものです
https://youtu.be/QEedJ7Gwi-w
そして次に歌詞がついてこうなります。
Song by Oscar Brown Jr.
https://youtu.be/8o_8Ek9Hzu0
どうでしょう?
イントロの印象的なフレーズを聞いただけでもう心を掴まれた人続出。
私もその一人です(笑)。
ずっとインストゥルメンタルとして聞いていたのですが、
のちに歌詞があることを知り、しかもその歌詞が
“Hey daddy (or mommy:私は女性なのでMommyでお話しますね)
what’s that there?” “And what’s that doing there?”
ではありませんか。
ロマンチックな恋のささやきでもなく、
苦悩のハートでもなく親子の会話。新鮮!
そして、「ねぇねぇ、ママぁ」と聞く子供のセリフの部分では
歌手がそれらしく声色や発音を変えて歌ったりもするのも楽しい!
とさらに興味をひかれました。
曲は長く、歌詞は多く、メロディーは難しく・・と
難曲なのは最初から分かっていたので、
レベルの高い固定メンバーとリハを重ねることができるようになってから
ようやく演奏することができました(この間約10年・・(笑))
あの “Stolen Moments”と並んで苦労した曲、という思い出があります。
※このテーマでは著作権保護のため
歌詞(英・日共)は掲載せず、適正な引用のみでお届けしております。
どうぞご了承くださいませ。
限られた表現の中ではありますが、歌の世界を楽しんで頂けましたら幸いです。
歌詞を眺めてみますと
半分ほどは子供のセリフになっていて、
「ゾウさん欲しい」とか「髪の毛とかすのイヤ!」など
いい放題。
そしてサビでは親である「私」の想いが歌われています。
『なんて好奇心旺盛なの?でも出来る限りきちんと答えてあげたい。
この子がいつか大きくなって、この世界のどこかにちゃんと属していくために』
と、いつか懐かしく思い出すであろう今日この時を歌った
ちょっと切ないような世界が大好きです。
歌い手によって歌詞を “Mama” や “Daddy”に、
子供のこともHeやSheに変えて歌われるので、
どんな家族構成にも対応できるところもイイ!
個人的には、
最初「あれなに?」とか「あれだれ?」「あれ欲しい」などと言っていた子供が
最後には「こうへい(公平)ってなに?」
「どうして分けてあげなきゃいけないの?」
とドキッとするような深いことを問いかけてくるところが好きです。
その他のおすすめ動画
(1)こちらは偶然見つけたのですが良かったので
貼っておきます。名前が読めなくて申し訳ないですが(;^_^A
My Best。自分が歌うならこれが完成イメージです。
・Karmen Rõivassepp Quartet
https://youtu.be/mvOBGPWuMqg
(2)日本の伝説のシンガー笠井紀美子さん。
ブンブン鳴るベースから始まるのがなんともかっこいい。
こちらは「ママと息子」のバージョンです。
女性シンガーがあまりにわざとらしくこの曲を歌うのは私は好きじゃないので、
笠井紀美子さんのこんなクールな感じが好きです^^。
https://youtu.be/k3jFQk7BVi0
いかがでしょうか?
ちなみに笠井紀美子さんは
今でも後続のシンガー達に大きな影響を与え続けておりますが
サラリと引退されて、今は宝飾デザイナーをされています。
発売当初(1971年)のカップヌードルのCMソングを歌ったのも笠井紀美子さんだそう。
「カップヌードルハッピーじゃないか」阿久悠さん(詞)/小林亜星さん(曲)
以上色々書きましたが、”Dat Dere”、
理屈は置いておいても一度聴いたらきっと好きになって頂けると思います。
是非チャレンジしてみて下さいね!
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