こんにちは
今日も私のブログを訪ねて下さってありがとうございます。
本日の一曲はけっこう長くなっちゃいました
Let’s Get Lost
です。
Story
この曲で思い浮かぶジャズマンといえば間違いなく “Chet Baker”ですよね。
トランペットはもちろん、あのスモーキーな歌声も大好きです。
そんな “Let’s Get Lost” は1942年(が正解だと思います)に
Jimmy McHugh(ジミー・マクヒュー)により作曲、Frank Loesser1(フランク・ローザー)により作詞されました。
Jimmy McHughはこのほかにも
・I Can’t Give You Anything But Love
・On the Sunny Side of the Street
なども作曲しています。
なんとこれは私のいつものオープニング曲とアンコール曲でございました!
どちらもHappyでアドリブが取りやすくて、すぐみんなの耳に馴染む”愛され曲”ですよね。
さて、この “Let’s Get Lost” について語るには2つの映画に触れなくてはいけません。
早速参りましょう
2つの映画の物語ー1
1つめはこの曲が誕生した映画、”Happy Go Lucky” についてです。
1943年に制作されたこの映画の中で初めて “Let’s Get Lost” は世の中に出たのです。
劇中では女性の主人公がお目当ての男性を誘惑するシーンで歌われました。
ということは予想に反して元々の設定は
『ここから抜け出して二人でどこかへ消えちゃいましょう』という女性からの歌なんですね!
知らんかった!
というかこの映画を知っている人のほうが珍しいのでみんな知らんかったと思うのですがΣ(´∀`;)
↑ Happy Go Lucky のポスター。ジャンルでいうとラブコメだったようです。
2つの映画の物語ー2
そしてもう一つはもちろんチェットの生涯を描いたドキュメンタリー映画、 “Let’s Get Lost” です。
こちらは1988年、監督は写真家でもあるブルース・ウェーバー。
映画が大ヒット、したかどうかは不明なのですが、なんとチェット本人はこの映画が封切られる4か月前にアムステルダムのホテルから墜落死しています。
自殺?他殺?それも麻薬がらみのギャングによるもの?などいまだに謎の死でした。
さて、
この映画以降、“Let’s Get Lost” はチェットの人生と強力に結びつけられるようになりました。
そのためか、この曲をチェットの作だと思っていたり、特に重要なナンバーだと考えたりする人もいますが、どちらも真実ではありません。
実際、“Let’s Get Lost” の曲自体は映画でほとんど使われていないんです(オープニングの数秒間のみ)。何故に?
それでもこの映画のために、チェットの麻薬中毒という側面がの曲のイメージと強く結びついたのは確かです。
まるで”Let’s Get Lost(=逃げ出そうよ)”というワードが、警察やらマフィアから逃げる、みたいな連想をたくましくさせたのかもしれませんね。
でもちゃんと歌詞を聞けば
「お互いの腕の中に消えてしまおうよ」と言っているように、ロマンティックなラブソングであり、
麻薬使用と関連付けるのはあまりに短絡的でというもの。文春砲。違うか。
それでは歌詞の概要を見てみましょう
歌詞概要
※著作権保護、翻訳権保護のため大まかな歌詞解説となっております。
限られた表現の中ではありますが、歌の世界観を楽しんでいただけましたら幸いです。
『ここから二人で抜け出そうぜ
アラームが鳴ったって、失礼な奴だと思われたって関係ないさ
二人出会えたこの夜をお祝いしに
さぁ、消えちゃおう』
参照動画
この曲についてはもちろんこの1本で!
Etc.
以上、シンプルでワード数も少ない歌です。
こんなセリフをちょい悪で強引なチェットみたいなイケメンに言われたら女性は目が星になっちゃったんだろうなぁ。
私の場合は新日本プロレスの棚橋に言われたら、なる。すぐ消えちゃう。
さて、お話は戻って。
上記のように “Let’s Get Lost” は『ここを二人で抜け出してどこかへ消えちゃおうぜ』という意味ですが、”Disapper” なんかよりももっとワルっぽいというか。
命令形で”Get Lost!” なんていうと「消えろ!」「失せろ!」というニュアンスなので
ちょっと不良っぽいイメージのチェットにぴったりはまったのかな、なんて私は思ってしまいます。
最後に。
この曲は普通に1番を歌ってソロ回して2番歌っておしまい、というのではあっさりしすぎて
チョットつまらない。
何かやりたい曲ではあります。
ペットが吹けないならばカズーでエアトランペットソロはどうでしょう?
サッカーの時にブーブーうるさいコレです(笑)。
リードではなく声帯の音を拾ってトランペットみたいな響きにしてくれるので
これでアドリブを歌うとペットソロになっちゃいます!
是非素敵な “Let’s Get Lost” を歌ってくださいね。