◆私の愛用品たち◆
https://room.rakuten.co.jp/sunnyside_julie/items

Open

ジャズ詞と私ーAutumn Leaves

(A)

Today’s Theme is : “大人なら” もう一度。

 

こんにちは

今日も私のブログを訪ねて下さってありがとうございます。

 

本日の曲はセッションの定番であり、リクエストの王者でもあるジャズの超・有名曲

Autumn Leaves(枯葉)

です。

 

概要

Autumn Leaves は 1945年 Joseph Kosma(ジョゼフ・コズマ)によって作曲され、Jacques Prevert(ジャック・プレヴェール)によってフランス語の原詩、そして後に Johnny Mercer によって英語の歌詞がつけられました。

この「枯葉」が今日のようなジャズの名曲となるまでには少々時間が必要でした。

それでは時間を追ってお話したいと思います。

 

元はシャンソン

『フランス語の原詩は Jacques Prevertによるもの』と上記しましたように、元々はフランスの曲、シャンソンだったのです。

試しにちょっとオフビートで語るように出だしを歌ってみて下さい。

ね!ね! たちまちシャンソンっぽい~!

1945年にシャンソンとして書かれた時のタイトルは “Les Feuilles mortes”

直訳すると”死んだ葉”。まぁ、普通に考えて「枯葉」ですね(笑)。

その時はバレエの伴奏曲だったものが後に映画音楽となりましたが、この時点ではまだブレイクしていません。

 

映画はヒットしなかったものの、「枯葉」という曲は注目されていたのでしょう。その後ジュリエット・グレコエディット・ピアフらによって歌われ、フランス国内では知られるようになっていったのです。

 

「枯葉」アメリカに渡る

はい、そうなったら次はアメリカですね。ジャズとしてヒットするためにはこのフランスの枯葉は絶対にアメリカに流れ着く必要がありました。

 

その枯葉を拾い上げたのがあの「ホワイト・クリスマス」でお馴染みのビング・クロスビーです。

クロスビーはこの「枯葉」1950年に発表していますから、フランスで生まれてからここですでに5年です。もちろん英語のタイトルと英語歌詞もこの時点で作られました。

 

歌詞要約

『色とりどりの秋の枯葉よ

思い出すのは夏、あなたの日焼けした肌とKissを思い出す

でも枯葉散る今ではそれはもう過去のこと』

 

短くストレートな英語詞は、今別れの悲しみの真ん中にいる主人公の心を端的に表しています。

 

それではヒットへの道、後半です

 

アメリカでの成功

ング・クロスビーの「枯葉」から2年後、1952 年にサックスのスタン・ゲッツによりジャズのテーマとして取り上げましたが、この時点でもまだ

『これってなんかフランスの有名な曲みたいよ』『まじすか!』ぐらいの認識だったようです。

 

そこからさらにジワります。1955年のロジャー・ウイリアムズによる演奏です。

ジャズのスタイルではありませんが、これで「枯葉」はようやくアメリカで有名曲と言えるようになりました。

聞きのようにとかくキラッキラに演奏されていた感じ。

「フランス」+「シャンソン」+「枯葉」+「秋の別れ」

ってことでもうイメージが固まってしまった感がありますね。

どうしても ”パリの街にマロニエの葉が舞い散る…そして哀しい俺”、みたいにならざるを得ん。

 

というわけでメランコリックなフランスの枯葉がアメリカでSwingするまでにはもう少~し時間が必要でした。

 

が!翌年の1956年、ナット・キング・コールの歌でついに!! キタ━(゚∀゚)━!

これがアメリカでの最初のボーカルバージョンのヒットと言えるでしょう。

ふくよかで豊かな “King” の歌声で是非どうぞ。

 

してとどめの一発は1958年の「キャノンボール・アダレイ」のマイルス・デイヴィスの録音です。

“SOMETHIN’ ELSE” のこのジャケットをカレシの家やオトンのレコードコレクションで見た方もいらっしゃるのではないでしょうか?

これ以降、「枯葉」を演奏する時にはこのイントロとアレンジに影響されすぎた人が続出しました。

今もたくさん居ますけど!(笑)

 

さぁ、ここからはもう早い。

次々にすぐれたジャズヴァージョンが現れてきて、今のようなジャズの超・スタンダードになっていきました。

 

ハイ、ここまで13年です。枯れてるのに葉っぱよく頑張った!

というわけで振り返ってみると:

シャンソン⇒フランスでの注目⇒大物のカバーによりヒット⇒アメリカへ⇒ポップスとしてピアノ曲でヒット⇒ヴォーカルバージョンで大ヒット⇒ジャズで取り上げられ⇒徐々にスタンダードナンバーとなり⇒ジャズの定番中の定番へ。

 

片田舎ののど自慢高校生がついに紅白でトリを飾った!みたいな (゚ -Å) ホロリ

そうなると聴こえてくるのは北島三郎の「まつり」。。

 

 

て、それでは最後に

「枯葉」を演奏する楽しさ

を今一度一緒に考えてみたいですね。

 

ます1つめには

誰もがプレイできる

という点です。

ビギナーのセッションでもこれを弾けない人はいませんので、いつどんなシチュエーションでも

色々なプレイヤーと共演できます。

 

インプロビゼーション

を鍛える。

シンプルなスケールやアプローチを使って初心者でもアドリブに挑戦しやすいため、

自分だけのオリジナルを追求できます。たとえチャレンジしてコケちゃっても元に戻りやすい!

 

 

かがでしょうか?

長々と書きましたが結局、「枯葉」という曲は究極のスタンダードでありながら、ビギナーにもアプローチしやすく、ヴォーカル曲としてもアドリブやフェイク、スキャットの練習になる一粒で何度も美味しい曲になっております。

 

私もこの曲と付き合いながら

普通の4ビート⇒1コーラス目をルバート~2コーラス目を4ビート⇒4バースにチャレンジ⇒フランス語で歌う

などと常に発展させてきました。そして決して飽きるという事はありませんでした。

 

「みんなやってるし‥」とか、「今さら枯葉も気恥ずかしい‥」なんていう心の声を振り切って(笑)、

是非もう一度向かい合ってみて下さい!きっとあなたらしい素敵な枯葉が生まれますよ!

 

See you next time!

 

おまけ

北島三郎「まつり」♥ 

そぉりゃっ!!!!

 

タイトルとURLをコピーしました