Today’s Theme is : “大人なら” 読んどこう
こんにちは
今日も私のブログを訪ねて下さってありがとうございます。
今日のテーマは
「人生で一番読んだ本」
です。
それはこちら、
岡本太郎さんの「自分の中に毒を持て」
です。
本棚の一番前にいつも置いてありまして、
自分でも何度も読みましたし、何人もの人にプレゼントしました。
良いCDや本があると人にプレゼントするのが好きなんですよね。
ちなみに最も人にプレゼントしたCDはこちら
パット・メセニーとチャーリー・ヘイデンの
Beyond The Missouri Sky
名盤だと思います。いや、名盤です。
さて、本に戻りまして、
この「自分の中に毒を持て」は名著ですので、”持っている”という方も多いのではないでしょうか?
文庫になっていますし、これからもどんどん増刷され続けていくはずですので
手に入りやすいです(2013年の時点で48刷!)。
関係ないですが わたくし、岡本太郎さんとは誕生日が一緒なので一方的に親近感を抱いております(笑)
閑話休題。
この作品は1つのテーマで4,5ページという構成なのでどこからでも読みやすく、
どこから読んでも面白く、そしてどこも刺激がすごい!
朝読んだら一日元気が漲ると思います。
読まないと損、と言い切れます。
(ここで発見。音声中で「ユルユルぬるい生き方をしてきた人には」と言うつもりが
「ヌルヌル生きてきた人」と言っていました(笑)」)
めかぶか!
それでは本の中からちょっとだけ抜粋したいと思います。
まず1頁目からこんな風に書かれています:
『自分の大間違い』
『人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。僕は逆に積み減らすべきだと思う。
財産も知識も蓄えれば蓄えるほどかえって人間は自在さを失ってしまう』
どうですかいきなり?
価値観をぶち壊してくれるこの快感!
そして
『普通、”自分に忠実だ”なんていう人間に限って自分を大事にして
自分を破ろうとしない。社会的な状況や世間体を考えて自分を守ろうとする』
:
:
とここから太郎砲連続発射です。
この感じで200頁ほどが始まります。
すでにお分かりかと思いますが、
岡本太郎さんはこの「言い切る、断言する」というスタイルが魅力ですよね。
「人間とは、人生とはこうだ」
「それは間違っている」などとズバズバッといく。
私は自分が断言できない性格なので(笑)
こんな風に言い切れる人に憧れますし、強く引き付けられます。
あっ、ならばそれを私の今年のテーマにしてみようかな…?
「それは違うわよ」
「私はそうは思わないわ」とすぐ言ってみるとか?
そういう人ってちょっと人間的だし魅力的です。
まぁ程度問題ですが‥。
<息抜きコーナー>
私の太郎コレクションー①
太郎さんぬいぐるみ(15㎝ぐらい)
隣はMr.Peanutですね
さて、次にもう一つ、私の一番好きな箇所を挙げたいと思います。
『行き詰まり』についての一文です:
『エゴ人間のしあわせ感覚』
『行き詰まりを切り開くには、僕のように行き詰まりに追われたら逃げないで
むしろ行き詰まりに自分を強力に突っ込んでいく。
強烈に行き詰まった自分に戦いを挑んでいくことだ。
行き詰まりをこえ、そして嬉しく展開されていくんだ』
いかがでしょうか?
人生の中で “行き詰まる”というだけでもすでに怖いし、
そこで思考も行動も止まってしまうものですが、
そこに”自ら戦いを挑んで強烈に自分をそこに突っ込んでいく”、
なんてとても考えたことがなかったです。
「まず落ち着いて、一歩引いて考えてみよう」なんて普通は思いませんか?
しかし太郎さんはそうではなかった。同じ誕生日だけど。
問題を「解決する」とか「いい方に持っていく」のではなく、
「展開する」というのはとてもいい言葉ですよね。ハッとします。
この本の中で私が一番好きなフレーズです。
他にも力強い言葉がぎ~っしり詰まって読まれるのを待っていますので、
是非どうぞ。おすすめです。
(出典:)
岡本太郎(1993)自分の中に毒を持て 青春出版社
私の太郎さんコレクションー②
『マスク』 (海洋堂アートピース)
③『顔のグラス』(海洋堂アートピース)
④『リボンの子』(海洋堂アートピース)
④ もちろん 『太陽の塔』(海洋堂アートピース)