◆私の愛用品たち◆
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誰かの笑顔の裏に。

Life

昔、ある航空会社の抽選で寄席が当たった。

機内で流す音声コンテンツの公開録音である。

初めての寄席だったこと、人気の落語家さんだったことと、そして有名な演芸場だったので私はとても楽しみにしていた。

 

当日、

ペア当選の連れは海外出張帰りにそのまま来るというので、会場で待ち合わせをした。

わくわく席に着くとまずは航空会社の方が舞台に表れて、

「本日は機内で聴いて頂く音声の録音なので大いに笑って大いに拍手をお願いします!」と挨拶をなさった。

 

もちろんもちろん!タダでこんないい機会を頂いちゃったんだし、もうテレビショッピングのサクラバイトみたいに大笑いしちゃうよ!と張り切って連れと早速拍手をした私と連れ。

こうしてイイ感じで初めての寄席は始まったのだった。

 

 

しかし始まってほどなくすると隣の連れが静かなことに気づいた。

見るとこっくりこっくり居眠りをこいているではないか!

「どうした?」と思い、トントンと肩を叩くと

起き上がってしばらくは聴いている。

しかし、

また静かになる→見ると→寝ている の繰り返しになった。

 

出張の疲れとか時差ボケとかあったのかもしれないが、

”一緒に思いっきり楽しみたい、笑いたい、そして後でどこかでビールを飲みながらもう一度笑い合いたい”、と

完全に筋書きを作っていた私はめちゃくちゃアタマに来た(# ゚Д゚)(いや、本当は『出張で疲れてるからしょうがないか』、と放っておけば良かったのだが、その時はそんな大人なリアクションが全くできなかった…笑)。

 

しかも航空会社の人たちが何人も後ろの席に座っていたのが非常に申し訳なく、私は最後には顔が真っ赤になるほど怒っていた。

 

落語を聞いてあんなに激怒するとは思いもよらなかったが…

今、その録音を聞いて誰かが楽しい空の旅をしているなら本望である。知らないけど。

 

See you next time!

 

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