⇒前編から
その日の取引はとある銀行の一室で行われた。
行員さんの手によって先方の社長さんの前に振込用紙が置かれる。
私は緊張してたけど社長は軽口を叩きながら慣れた手つきで
書類をチェック。
行員さん「よろしければこちらに金額とご署名をお願い致します」
頷く社長。
…出る、いよいよ、究極のペンが!!
私は西川きよし師匠のように目を見開いて待った。
そこでついに私が目にしたものは・・・
「あ、ペンすいません」と社長が引き寄せたコレ。
こういうヤツ!!
コレを使って相変わらず軽口を叩きながら
高額の振込金額をサラサラ書く社長であった。。
衝撃であった
その瞬間西川きよしはさらに目を見開いた。
ヘレンも見開いた。知らないけど。
そうか、究極のペンはこれだったのか。。。
ガッカリどころか「な、なんてカッコいいんだろう!」と
私はバイブス上がった。
モンブランもパーカーもティファニーもとうてい勝てなかった。
伊東屋さんも退場。
そして私はこう思った。
「このカッコイイ”調印”をいつか俺もやってやろう!」
その日はまだ来ていない。。